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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

「遠き橋懸り」その7。能のお稽古始めました。


3月16日、市ヶ谷。17日、九段。
数年前、唎酒師の北條さんの会で御一緒した能楽師 古室知也さんと会う。
「遠き橋懸り」は能楽師の話なので、唯一の能楽師の知り合いである
梅若研究会の古室さんにお話を伺うことにした。
「遠き橋懸り」の本を渡し読んでもらい、翌日にチェックしてもらった。
研究熱心な真面目な方で、二日にわたって長時間御指南いただいた。
素人の疑問にいやな顔ひとつせず答えていただき、実にいい人を得た。

18日、あざみ野。
この日は、作者の蜂谷涼さんが仕事の打ち合わせで
小樽から東京に来ているというので急遽稽古をすることに。
結構入っていたはずの台詞も、人の前、作家の前ではなかなか出てこない。
三時間近く喋っているのに、稽古が終っても身体が興奮していて、づっと喋り続け。

蜂谷さんから、申請していた公演の助成金が全て付かなかったことが知らされた。
これで「遠き橋懸り」は、蜂谷さんを中心とした上演会方式でやることに決定。
皆さまのご協力を仰ぐことになりました。どうぞよろしくお願いします。

20日、横浜能楽堂。
バリアフリー能。狂言「盆山」能「殺生石」を観る。
「殺生石」のシテは観世流の関根祥人さん。
白頭。白髪の狐で、前回の女体、赤い髪とは面も装束も異なっていた。
橋懸りで背中から床に倒れたり、クルクル回ったりと、派手な演出。
久し振りの桜木町だったが、後ろ髪を引かれつつも大人しく帰る。

23日、水天宮。
学生時代のぼろ袴や舞扇、浴衣を持参して能のお稽古第一日。
摺り足も、覚えていたのとは違っていた。
何も出来ない、素人であることをつくづく思い知りました。
当然のことながら、古室さんは舞ったり謡ったりすると
別人のように迫力ある、存在感の大きな能楽師に変貌しました。
能を舞うわけではないけれど、
せっかくなので手ほどきを受けてみることにしました。
by miminashibiwa | 2009-03-23 21:31 | 遠き橋懸り