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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

神保町で一杯

神保町岩波ホールの下で待ち合わせをした。
閉鎖が決まったらしいが、まだ開いている。
ちょっと前にはグルジア映画祭をやっていたようだ。観たかった。ん?今はジョージアか。
ここで映画だけじゃなくギリシャ悲劇も観たぞ。

三省堂が閉まっていた。建て変えると書いてある。ホントか?どんどん本屋はなくなる。
ここは上から下までぶらぶら見ているだけでも幸せだったんだが。
新刊本だけでなく、アウトレットや古本屋まで入っていた。
本が沢山あると何故か幸せになる。
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何だか自分の時代が終わっていくような気がする。
尤も自分の時代なんてものはどこにもなかったか。
すずらん通りを歩けば、キッチン南海は跡形もなければスヰート・ポーズも閉ざされたままだ。
同行人が「チャードーフ」「チャードーフ」と言い出したので、まだ五時半にもならなかったが三省堂裏の兵六へ向かう。おや提灯に灯がともっているぞ。
でもアンタ、酒呑めないんだろ?
だいたい今日はメシを食べにきたんじゃなかったか?
入ってすぐ「炒豆腐(チャードーフ)」を頼む。
酒の前に頼むかなぁ?今は亡きオヤジさんの「チャードーフ、一丁!」と調理場に通す声が聞こえてくるようだ。見ているだけでも画になった人だった。
私は薩摩無双とお湯をもらい、鯖のヌタや兵六あげでちびちび。なんだか落ち着くなぁ。
アンタはお茶で酒のツマミを食べるんだ。昔は呑んだのにねぇ。
予定外の酒で、わしゃ酔ってきたよ。餃子でも食べようか。あゝカウンターはいっぱいで、入れない人が出てきた。早く入って良かったね。「薩摩無双、もう一杯」。こんな店でゆっくり飲るのが一番だ。
京都の赤垣屋もよかったな。さあそろそろ帰ろうか、おあいそを。
えっ、兵六の本の宣伝かい?「兵六ー風を感じるこだわりの居酒屋」か、もう古本屋で見たよ。ごちそうさま。

by miminashibiwa | 2022-05-18 01:46 | 耳ざわり通信