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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

どぅたっち「幻灯会」

駒込「どぅたっち」幻灯会。
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          久し振りのどぅたっち、行けそうで行けなかった。

店に着いて早々まず音楽の打ち合わせ。小林さんから加瀬さんに賢治の曲が行っていたらしく、オープニング、「黄いろのトマト」の中の原稿が消えているところ、エンディング。休憩後のオープニング、「サキノハカという黒い花といっしょに」「オッベルと象」の後のエンディング、「雨にもまけず」の後のエンディング、以上をどれにするか決める。曲を聴く訳ではなく、加瀬さんのこんな感じの曲という言葉で決めて行く。こちらもこんな感じが欲しいと注文。
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          おもしろ学校校長?名取弘文さん。

私にとって「黄いろのトマト」は、選択を誤ったと思わせる演目だった。現在の私の声と、子供のときの私の声、剥製の蜂雀の銀の針の様なほそいきれいな、銀のきれいな糸のような、細い細いハアモニカの様な声、その蜂雀が語る若きペムメルとネリの兄妹の声、博物館の番人のおじいさんの声、サーカステントの呼び込み番人の声が求められています。作家はこういう声と書けばそれで済みますが、一人で演じる方は大変です。あまり稽古すると声をつぶすなと思ったので、一日に二度以上は声を出さないようにして、なれて高い声が出るのを待ちました。勿論作家の書いた様な声は望むべくもありませんが。

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          サイン中の小林敏也さん。画本 宮澤賢治の作者。

高い幅のない声で、どれだけ表現出来るか自信はありませんでした。後は本番の奇跡を待つばかりという神頼みでしょうか。実際にそのような声が出なくても成立するのは分かりますが、なるべく近付こうと稽古しました。さて、結果は、、、聴いた人に聞いて下さい!
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           ヴァイオリンの加瀬淳子さん。

「オッベルと象」は、グララアガアという象の叫び声が何度もはいるので、一度しか出来ない演目。本番は一生懸命やるのは目に見えていますので喉が心配。声の出せる所で何度も稽古出来れば大丈夫でしょうが、「黄いろのトマト」といっしょでは辛い。
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          打上げ。

バイオリンの音に助けられ、何とか朗読を終えました。幻灯は小林さんが画を分けたり書き足したりしていましたが、私は読むのに精一杯で観ることが出来ませんでした。残念!

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          打上げ。

打上げも沢山残ってくれ、美味しい料理と泡盛を堪能しました。どぅたっちは美味しい。

宮澤賢治の難しいことは分かりませんが、また機会があれば読みたいものです。
三人のコラボ、口約束だけにしてはうまくいったのではないでしょうか?
そう思うのは私だけかな?それにしてもこの暑い中、大勢の方が来て下さいました。
ありがとうございました。またの機会をお楽しみに!

本日の演目は「黄いろのトマト」休憩
「サキノハカという黒い花といっしょに」「オッベルと象」「雨ニモマケズ」でした。

*小林敏也さんの画本「雨ニモマケズ」を購入。サインをしていただく時、哲哉という名を掌に書いて見せたら、口が多いんだねと言われた。なるほどどちらの字にも口が入っていた。今までそんなことは考えたこともなかったが、口男だったか私は。思わぬ発見をさせられた今夕でした。
by miminashibiwa | 2011-07-16 03:06 | 耳ざわり通信