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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

「直面(ひためん)」その14。


6月30日(水)、小樽市能楽堂。
1時に入る。神田さんは勘違いしたらしくすでに到着していた。
「桜坂」でおにぎりの出前を頼む。
今日も神田さんのシンセサイザーで音を付けてもらい、昼の通し稽古。

出発前のブログで、頭を白くするなどと書いていましたが、メーク道具は持って行ったものの、一度も使いませんでした。あしからず。
昨年ほどではないとはいえ、何人かの性別の異なる人物が出てきますし、
衣装も黒の紋付羽織。
汗で、衣装や手や舞台に色がつくのを避けたかったのも事実。
そのかわり、びっくりするような仕掛けを考えています。気づくかな?
うまくいくといいのですが、何もなかったらごめんなさい。

「直面(ひためん)」その14。_d0134361_21362272.jpg


よそで本番を終えた札響の人達が来て、一幕の音と台詞の合わせ。
神田さんは昨日の稽古を見て、音楽の修正をしていたそうな。
休憩を挟んで二幕の音と台詞の合わせ。
休憩後、いよいよ通し稽古と思ったら時間切れ。

残念と思っていたのですが、あとでマコちゃんに教えてもらったら、
台詞のかなりの部分を音楽が流れていて、
通し稽古に近いものだったと教えてもらいました。
道理でへとへとになるはずだ!終わって、着替えをするのもおっくうだった。

作家の蜂谷涼さんは終日稽古に付き合ってくれ、目を光らせる。
この日は打上げがあるせいか、実行委員の方々も三々五々会場に現われた。

本番の舞台に立ち、音楽もそろい、客席に人が座り、照明が点き、客席の明かりが落ち、
瞬く間に昨年の本番の雰囲気になった。
ああ、懐かしいこの感じ、今受け入れられたと感ずる瞬間。えも言われぬ恍惚。

終わったとたん激しい疲労。着替えるのもおっくうで放っといてほしくなるが、
人間に戻らねばならず、撤収せねばならず、打ち上げに行かねばならず、ならず、、、。

打上げは知り合いの店「なまらや」。朝3時。
せっかく北海道に来たからは、いろいろ行きたいところがあるのだが、
明日は夕方から
「井上ひさしさん お別れの会」

お世話になった井上さんに最後のお別れです。
by miminashibiwa | 2010-07-06 22:33 | おたる遊幻夜会