琵琶法師の毛づくろい


by miminashibiwa

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まんがほうじょうき

2016年2月6日(土)
2013年発行の、マンガ古典文学「方丈記」(水木しげる)を読む。時代状況がよく書かれていて、歴史もよく知らぬわたしは、うなずきながら読んでいた。いろいろな、「方丈記」や「鴨長明」の解説本を読んでいても分らなかったものを、画にしてくれるのはありがたい。太平洋戦争を兵隊として従軍し、爆撃で左腕をうしない、東日本大震災も経験している水木しげるさんの筆になると、「方丈記」の中の五大災厄の画が、生々しく迫力をもって迫って来る。面白いのは、漫画家の水木しげるさん本人が鴨長明に会いに行って、いろいろ聞きただす設定。マンガ、侮るなかれ。

そういえば、水木しげるさんのマンガ「耳なし芳一」に、兵隊が戦場で出陣の前夜に琵琶を弾いている画があった気がする。三味線を戦地に持って行った話しを読んだ記憶があるが、琵琶を持って行ったひとはあるのだろうか?重いし、持ちづらいし、南の国では湿気で楽器も絃も音を出さなくなるし、調整も難しそうだ。ずっと気になっている。
戦時中、東京では琵琶の演奏会がよく開かれていたと、アイチャンに聞いた事がある。

高校まではマンガ雑誌で楽しませてもらい、近年は多くのテレビの特集で楽しませていただいた、水木しげるさんに合掌。
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# by miminashibiwa | 2016-02-07 02:13 | 耳ざわり通信

ぜーくと

2016年2月2日(蚊)
先日「堀田善衛 上海日記」を読んでいたら、1945年10月13日の日記に、上海の祥徳路へ来て買った本の中に「軍人の思想」(ゼークト)というのがあって目が止まった。正確にはハンス・フォン・ゼークト著「一軍人の思想」(岩波新書,1940)らしい。ゼークトはドイツの軍人で、1934〜1935年には中国で蒋介石の軍事顧問を務めている。

このゼークトという名前は、舞台「銀河英雄伝説」でわたしが二度演じた役名と同じだ。
もちろん舞台は未来の話なので、ドイツ人のゼークトとは別人なのだが。
正確な役名はハンス・ディートリッヒ・フォン・ゼークト大将だから、ちょっと違う。

しかしまさか、堀田善衛の日記でゼークトに会えるとは思いもしなかった。それも上海の街角で。
古い友達にばったり会ったような気分かな。

堀田善衛は終戦を挟んで8月14日から10月12日まで、日記をつけていない。
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# by miminashibiwa | 2016-02-06 02:43

やつれ

2016年2月5日(饉)
先日から、活字が小さくて、いや視力が衰えていて、どうしても調べられなかった漢字があった。「窶」がそれ。電子辞書・パソコンで、部首三画の「宀」で調べ、同じく部首三画の「女」で調べたが分からない。「宀」と「女」の間が、わたしの見えなくなった目には読み取れなかったので、総画数も数える事が出来ない。漢和辞典で同じように調べても出て来ないので、半ばあきらめていたら、フト部首五画の「穴」に思いが至り、ようやく「窶」にたどり着いた。ひとに笑われるな〜。分かってみると、写真用ルーペなどに頭がいき、拡大してよくよく見てみた。なるほどな。
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# by miminashibiwa | 2016-02-06 02:29 | 耳ざわり通信

おぼとれがみ

2016年2月1日(月)
今日調べた言葉。
「遍照金剛」「利鎌」「叢雲」「蓬髪」「颯颯」「鶏こう」「瓔珞」「たなそこ」「衣通姫」「綾絹」「緞子」「螺鈿」「縫箔」「裘」「優曇華」「乱離骨灰」「寥々」「皓々」「靄」「まんじ巴」「万朶」「感状」「忠烈」「蹌踉」。漢字の読み方が分らなかったり、読めても意味が分からなかったり、意味が分かってもどんなものか分からなかったり。調べてもすでにもう、忘れている。年を取ると分る事がふえるわけではないと分かっているが、それにしても分らない。こんな言葉を使う作者は誰だ!
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# by miminashibiwa | 2016-02-02 01:11 | 耳ざわり通信

きみのゆくみちは

2016年1月30日(土)
キッド・アイラック・アート・ホールで「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト Vol.74」を観る。来月2月30日は、わたしが出演する事になっている。阿佐ヶ谷での「方丈記」差し込みチラシを持参。終わってから、その場で軽い打上げとなりワインや日本酒が出る。琵琶奏者の塩高和之さんが奥さんと来ていて、この日が塩高さんの誕生日という事が分り乾杯などあり。そのあと近くで打上げ。終電乗り遅れ、久々にぷらぷら歩く。雪でなくて良かった。かえりみちはとおかった。

昨日の打ち上げに、小泉堯史監督・黒澤明脚本「雨あがる」で、音楽の佐藤勝さんの手伝いをしたという人がいて驚いた。わたしも出演しているのでつい嬉しくなり、何度か握手を交わす。

わたしが中学生の時に流行ったブロードサイド・フォーの「 若者たち」は佐藤勝さんの作曲で、黒澤明監督の長男で「雨あがる」のプロデューサー黒澤久雄さんが歌っていた。1999年に亡くなった佐藤勝さんのお別れ会の時、ブロードサイド・フォー が「若者たち」を演奏し、私たちも一緒に歌った。この時「君のゆく道は果てしなく遠い」の歌詞が、亡くなった佐藤勝さんや年を取った列席者が、若いとき見た夢と自分がして来た仕事を振り返っているように聞こえたり、「君のあの人は今はもういない」と言う歌詞は、恋人ではなく、亡くなったり会わなくなった先生や師やお世話になった人を指しているように聞こえた。青年が見る未来ではなく、人生を振り返る逆から見た世界に思えて、興味深く覚えている。
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# by miminashibiwa | 2016-02-01 01:20 | 耳ざわり通信