琵琶法師の毛づくろい


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あさゆ

2016年5月19日(木)
夕べ入れなかった温泉に、朝8時に入りに行く。もうろうとしている。

それで思い出したのが、奥尻島での「おろしや国粋夢譚」ロケのこと。
1991年9月の2週間ほど、町から離れた温泉付きの国民宿舎が私達の宿だった。
着いて2〜3日は、深夜、海岸で船の遭難シーンを撮った。連日、日をまたいでの撮影だった。
大扇風機数台から雨風を浴び、船をクレーンで吊って揺らし、数台のタンクに溜められた大量の海水が滑り台から叩き付けてくる。
私達は布団や俵などを海に投げ捨てたりしながら、海に落ちないようにしていた。
船底に落ちてプカプカ浮いていた人は三谷さんだったか?
タンクから滑り落ちて来る海水をマトモに飲んでしまい、吐いていたのは沖田くんか?
休憩になると衣装の着物を脱水機にかけ、毛布にくるまってバス待機。
再開すると冷たい着物を着て、水をかけられて濡れ鼠になり、また俵や布団を投げる。
北海道の9月の夜は、寒かった。
その日の撮影が終わると、体育館に積まれたカレー味のビッグ・カップヌードルとなにかが配られたが、初めて見たビッグサイズは本当に大きく感じた。

そうそう、温泉を忘れてはいけない。
深夜の撮影が撮り終わると、朝6時にスタッフがスケジュールを伝えに来るようになった。
「今日、撮影中止です」と言いに来る日が続いた。天気がよくて、昼間の遭難シーンが撮れないのだ。
私達は顔を洗うために朝から温泉に入り、からだを洗う。なんという贅沢。
朝食は、今朝獲れたばかりのイカの刺身や魚などが出る。
監督や緒形拳さんなどメインスタッフは新しいホテル泊なのだが、食事が地の物が食べられず、よくいろんな民宿を訪ねて食べ歩いていた。
撮影がないので、海で泳いだり釣りをしたり山を散歩したり、地元の人たちとソフトボールの試合をして採れたての海産物を焼いてもらったりと、今では考えられないようなロケの時間を過ごして真っ黒に日焼けした。
あまり健康的すぎて、毎晩出るビール一本やスタッフの差し入れのウィスキーも手が出なくなり、新鮮な魚も余すようになって板さんを嘆かせた。
さすがにいつまでも撮影を休むわけに行かず、衣装を着てメイクをし、昼まで待機などしたが、結局中止になることが多かった。
もっとも海の荒れ具合によっては本当に遭難する恐れがあり、これも船頭さんの判断で中止になったりした。

すべて2年後に起きた北海道南西沖地震で、奥尻に大津波が来る前の平和なロケの日々の話しだ。

で、話しは2016年に戻る。
この日は、音更の菅原さんが迎えに来てくれて、帯広音鑑の事務所へ。
昨日、朗読を聞きに来てくれたスタッフの人たちと話しをさせてもらう。

菅原さん夫妻と、やはり前日の主催者の飯塚さん夫妻の四人に連れられ、上士幌の十勝しんむら牧場で牛など見ながら「牧場カレー・ワッフル付き」をいただく。このカレー、美味しかった。
続いてタイナイ高原牧場で雄大な景色を見せてもらう。なかなか晴れて見渡せる日はないそうだが、普段の行いが好いせいか見られましたよ。
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これだけ見ても無理か。行って、自分の目で見るのが一番。
途中で、いちめんの菜の花、いちめんの菜の花、いちめんの菜の花を見て、ああ、いちめんの菜の花とはこういうことかと目の当たりにした。

この日は、上士幌から旭川までバス移動。
三国峠を通るバスで、層雲峡や糠平温泉など見ながら走る。
川は雪解け水が勢いよく流れている。倒木や倒壊家屋など、寂しい景色も沁みる。
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# by miminashibiwa | 2016-06-20 02:07 | 耳ざわり通信

ぐららあが〜!

2016年5月18日(水)
池田町ムーンフェイスの杉山さんのクルマで、音更の菅原家「一晴庵」へ送ってもらう。
一緒に、かしわ蕎麦大盛りをいただく。去年と今年食べたが、ここの蕎麦は美味しい。

食後、テーブルを囲んで朗読教室。
一人ずつ持ち寄った作品を読んでもらったので、一人の持ち時間は非常に短いものとなった。
どうなるかと思ったが、私には面白い経験となる。世代も幅広く、若い男女も来てくれた。

もり蕎麦をいただき、ひと休みして共栄コミュニティーセンターへ。
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7時から、朗読の夕べ。今年は宮澤賢治を読む。
譜面台とそこにつけるライトを用意してもらったが、もう一台お願いして買いに行ってもらった。空には、まん丸で真っ赤な月が出ている。見入ってしまう。
お客さんが来ても、ライトや明りのキッカケをチェックする。早く来れば良かったかもしれぬが、きっと同じことだったろう。沢山のお客さん。半分ほどは、去年の「耳なし芳一」に来てくれた人だと聞いた。今日は楽器なし。
急遽オカリナを演奏してくれることになった宮永真智子さんが星めぐりの歌を奏で、いよいよ開演。宮澤賢治ワールドに入っていく。
演目は「序」「狼の森と笊森、盗人森」「オツベルと象」「なめとこ山の熊」。
ちょっとやり過ぎかな。毎回休憩を入れたので、二時間近くになった。
朗読中は音楽を入れないので、私の声と言葉だけ。おつかれさまでした。
「狼の森と笊森、盗人森」「なめとこ山の熊」は初めて読むが、「なめとこ山の熊」は何か読みながら感じるものがあって、「ああ、お客さんがいると、こういう風に読むんだな〜」と思いながら楽しんでいた。お客さんの前でなければ起こらないことがある。
すべて読み終え、最後もオカリナの演奏で閉じていただく。

打上げは一晴庵に戻り、メインスタッフと。野菜や珍しい山菜や煮物やお寿司や何やかや、食べても食べても全然減らない。飯塚さんが用意してくれた四合瓶の日本酒も、二人で飲んでいるのに空かない。食べて喋って、喋って食べて。楽しい夜は更けていく。
今日の宿から何度か電話が入り、いつ来るのかと問合せが続いている様子。明日になる前に、送っていただく。温泉旅館に泊めていただいたのだが、温泉は終了していて、部屋風呂がないものだから汗だくの身体が洗えな〜い!こんな良いとも悪いとも言える夜が来た〜。
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# by miminashibiwa | 2016-06-16 02:02 | 耳ざわり通信

小豆・白花豆・金時豆、大豆はおまけ

2016年5月17日(火)
札幌から帯広。ポテトライナー。
荷物も多く、琵琶も抱え、明日の宮沢賢治を読むには高速バスが一番。ひと眠り。
帯広には、池田町の画廊喫茶ムーンフェイスの杉山さんが迎えに来てくれた。
去年は浦幌の道の駅で豆を沢山買ったが、今年は杉山さんの友人に豆を作っている人がいると聞いて、持って来てもらうことに。
ちょうど今夜の語り琵琶「方丈記」のお客さんでもあったので、夕方とてもリーズナブルな値段で分けていただく。これだけあれば、ずいぶん食べ続けられるぞ。
十勝に来たら、豆ですよ!

7時「方丈記」を語る。
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昨夜のソルトピーナッツとはまたガラリと変わった雰囲気のムーンフェイス。
いつも来てくれる人や懐かしい人、明日の主催者でもある音更の菅原夫妻なども来てくれた。
この日は自分で方丈記のあらましを話してから始める。

打上げは、残ってくれた人たちと楽しく話す。
明日の本番のこともあるのでいつもより軽めにして、日をまたがず横になる。
毎年ここへ来られる幸せを噛み締めて。
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# by miminashibiwa | 2016-06-15 02:20 | 耳ざわり通信

ソルトに花

2016年5月15日(日)
昨夜はポエティカ泊まり。
控訴玄米と野菜いっぱいの昼食の後、宮澤賢治の絵本を借り、ポエティカで読む。
沢山あった賢治の絵本。読んだことのない作品も多く、夕方まで読む。
ここでは、時間がゆったり流れる。誰もいない広くがらんとした空間。
夕食後に、心療内科の仕事を終えた高塚先生に駅まで送ってもらい札幌やぎやへ。
今年も楽しいポエティカの日が終わる。不思議な時間。

2016年5月16日(月)「方丈記」公演。
お昼、ながたまに連れられ日本蕎麦の店へ。豚肉蕎麦ご馳走になる。
3時過ぎ、塁にソルトピーナッツまで送ってもらう。
もちろんお腹は空いていないのだが、お決まりのマルキンラーメンを注文。
今日は店主の金野さんのマイブームになっているという、ゴボウ支那そばをいただく。
まもなく中学の担任だった橋本先生からお花が届く。
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同級生のさかい君が現われたので、先生にお礼の電話をかけ、彼に変わる。
同級生カメの奥さんや出産まぢかのお嬢さんには、ずいぶん振りで会う。
友人知人の無事を確認し、ランチの時予約してくれた若い人たちも来てくれ、やがて若き役者二人による「方丈記」前芝居?(店主作)が始まる。
   
私は語り琵琶「方丈記」。原文全文。今日は自分が面白し。寝てる友達もいるいる。

金野さんからは「伊藤さんのことを言っているようで、笑っちゃった」と言われる。う〜無!
終演後はお客さんのテーブルへ行き、個別に話す。
東京が揺れたようで、メールが届いていた。
ソルトの店主夫妻と子どもたち、手伝ってくれた若い役者たちやえびふらい、紙切り千亜紀などなどと打上げをしているうち、すっかり遅くなる。ナガタマ夫妻も飲んだので、クルマを置いて帰る。
毎度、早くは帰れない。明日早いぞ〜!
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# by miminashibiwa | 2016-06-14 01:05 | 耳ざわり通信

まるで・・・・の田舎のような?

2,016年月13日(金)
久し振りに泊まった。アイマスクが必要だった。
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まるでヨーロッパの田舎の宿のよう?
以前イングランドの田舎にしばらく泊まり、近くの幼稚園やオクスフォードの劇場、チッピングノートンの劇場で英語での芝居をしたことがある。湖水地方も近くて連れて行ってもらった。
地元の方の部屋を借りて分宿した。周りから牛の声が時々聞こえるところだった。
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窓に迫る、朝の景色。ここは山羊の声が聞こえる。

昼から札幌駅に行き、チケットの確保。時間を食い、本を買い損ねた。
蜷川さんが亡くなったねと、何本もメールが来る。

14日(土)長沼ポエティカ
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今年はこちらを背にしてやってみる。池が見えるでしょ。
家のネコはみな亡くなり、新しいネコが一匹いてなついてくる。
ナカシマさんからギリギリに着くとメールあり、待つことに。もっと遅い人がいた。
日本国憲法と詩を数片よむ。
早い時間からの打上げとなる。食事も沢山あって遅くまで話す。みんな、いっぱい喋った。
お客さんから恵庭の美味しいモッツァレラチーズをいただき、みんなで食べる。
楽しい時間はあっという間にお終いになる。
今年もありがとうございました。
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# by miminashibiwa | 2016-06-01 00:55 | 耳ざわり通信