琵琶法師の毛づくろい


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 グルジア * ミラクル


      2007年1月〜2月グルジアへの旅 その1

グルジア共和国は何処に在りますか?

ピロスマニ展が西武美術館でやっていたのも知っているし、映画も見た。
札幌「やぎや」の永田家には、昔から時々ポスターが掛かっていた。
パラジャーノフ監督の映画も文芸座地下で何本か見た。
相撲の黒海関の名前も知っている。
でも、グルジアは知らなかった。

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           グルジア共和国 首都トビリシ市

2007/1/26 (金)
ハチャプリ商会の相棒、石田百合とグルジアの旅へ出発。
昔グルジアへ旅をし、すっかり虜になった石田の荷物持ち兼ボディーガード。

イスタンブールへの12時間は辛かった。食事いまいち。ワインに酔う。
乗り換えに何時間待ったのだろうか。ぐったりしてしまう。
陰気なグルジア行きの待合室に行くと、もの言わぬ黒服の人々。
あろう事か突然聴こえた関西弁。まさか日本人がいようとは...
がっかりして、此の二人には知らんぷりを決め込む。

朝の3時半頃、グルジア共和国の首都トビリシ着。
飛行機から降りて、ライトアップした建物の写真を撮り怒られる。
税関を出ると客引きのたむろする外に放り出される。外国にきたな〜。
頼んでおいたホテルの若い男が名前を書いた紙をかざして待っていた。
ホテル迄の道は街灯に照らされ、埃っぽく淋しい景色が続いている。
何処も、空港から街迄の景色は、うら淋しいように思うのは私だけ?
予約したホテルは、ズべリウバニ。すぐ上にシェラトンが見える。
英語を話すデカプリオ似の男とマダムにガマルジョバットと挨拶し、
シャワー浴びベッドに潜り込んだのは、もう5時を過ぎていた。眠い!

1/27 (土)
 8時半起き、10時ロビーへ。
朝が早かったので、ホテルの女性二人がベッドで寝ているのがドアの隙間から見える。
地下鉄アブラバリ駅へ行く途中、大喧嘩をしている若い男女に会う。ただ事ではない。
貧しそうな二人が、辺りを気にもせぬ程切羽詰まった形相で怒鳴り合っている。

駅の周りは、中年の男達が集まっている。集会でもあるのかと思ったが、
毎日の光景だった。石畳の市街でウインドウに飾ってあるピロスマニの画集を買う。
週末美術市へ。
吉祥寺の井の頭公園さながら、沢山の絵や美術品が公園や道端に並べてある。
屋根付きの場所もあり、奥に食べるところがあった。
ハチャプリ(グルジアのチーズパン)初体験。しょっぱいがうまい。
甘いレモンティーが、疲れた身体によく効く。

メトロで繁華街のルスタベリ駅へ出、歩いてアブラバリ駅迄戻る途中に、
いい感じのレストランがぽつんとあった。表にピロスマニ風の絵が描いてある。

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          ここが噂の食堂。 満腹、満腹

此処が大正解。貧しい旅行者に有難い店で、お腹いっぱい飲み食いしても
安くておいしい食事が出てくる。吃驚するような美人も働いている。

地ワインやヒンカリー(グルジア風水餃子)、レバー炒めが美味しかった。
食べた事のないスパイスの味が、とても気に入った。

1/28 (日)
グルジア語を習っている石田の言葉も通じたりして、この日から朝食がつく事に。
地下食堂。客は二人だけ。目玉焼き2個、チーズ、パン、紅茶のティーバッグ、
ネスカフェ。満腹。紅茶はレモンティー。美味しかった。

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          ホテルの飼い猫と朝ご飯

トビリシ駅へ。日曜なので周りに市が立っていて、野菜や果物が売られている。
ポリスや胡散臭そうな奴もウロウロしていて、駅の周りは危なそう。
少し行くと、突然巨大市場が現れた。嬉しくて叫びそうになる。
肉、魚、野菜果物、日用品に楽器、洋服なんでもある。
バルセロナの市場も大きくて興奮したけど、此処も本当に大きい。市場大好き。

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    トビリシ市場の蜂蜜売り 試食の量が半端じゃない

紅茶や蜂蜜買う。グルジアは以前、ソ連の紅茶を一手に引受けていたらしい。
見たこともないスパイスなど欲しい物だらけ。また来る事にして今日は我慢。

石田がグルジア語の先生に頼まれたものを、タムナさんに渡す。
タムナさんは日本語を話せるので大助かり。学生に教えている。
(タムナさんはこの後留学が決まり、今、早稲田の学生として日本に来ている)

パペットシアター探すが、閉鎖。中に居る人を呼出し尋ねるが、
再開のめどは立たないようだ。街は瓦礫のような建物や、廃墟も目につく。
近くの、パペットシアターのような可愛いレストランに入り食事。
美味しかったが、昨日のレストランはよほど安かったらしい。

外に出ると、若い女性二人が英語で声をかけてきた。今日も歩き疲れた。 

地下鉄のホームでパンドーリを弾きながら歌っていた盲目の女性はうまかった。
パンドーリは三絃なので、グルジアのゴゼさんと言ったところだろうか。



1/29(月)
夜中じゅう女の鳴き声のような音が鳴り続けた。ウ〜ン、眠れない。外は嵐。
朝食は今日も二人だけ。ゆで卵2個、ソーセイジ2本ずつ、チーズ(食べきれない)。
ルスタベリ通りへ。楽器屋探し、中に入るとエレキギターばかりなのはどの国も一緒。
珍しい事に5弦バンジョー1台、大きさの違うパンドーリ(民族楽器)2台吊ってある。
値段と弾き方を聞くと、従業員は弾けず、奥から出てきたニアズが弾いてくれた。
やがて彼が、家にまだ色々あるから見に行こうと、タクシーに乗ることに。
何とそこは、外に警備員が居るマンション。まだ工事が終っていなかった。
5階の部屋に入ると、広くて外が一望出来る贅沢な部屋。
ここはニアズの父親の設計だと言う。 グルジアにこんな処があるなんて?!

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           ニアズ(ミュージシャン)の家で


彼は33a(オツダ ツァメティ アー)というバンドのリーダーのようだ。30代か?
CDも何枚か出している。ただし、何処の店でも最新作しか置いてなかった。

部屋にはパンドーリが4台、琴、弓で弾くバンジョーのような楽器などがある。
色々さわらせてもらい、どれが気に入ったかと聞くので指さすと、
「それは作りが悪い」と、サインの一杯入った、自分のパンドーリを渡し、
プレゼントするという。そんな〜、嬉しいけど...なんで?
そりゃ勿論、有難くいただきますが、見ず知らずの私にこんなね〜。

翌日また会う事にして、ひとまず退散。ルスタベリに戻りお茶とハチャプリ。
地下鉄でアブラバル。人の視線がきつい。露骨に見られる。中国人に思われる。
トビリシ駅でとうとうポリスが来て、英語話せるか?アラビア語は?国は何処か?
日本だと言うと離れていった。以前はポリスに随分怖い目、嫌な目にあったそうだ。

夕食は一昨日行ったレストラン。食べていると男2人、女4人のグループが入ってくる。
そのうちキーボードで歌う男が現れ、何人か踊り出す。写真取るとテーブルに呼ばれる

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一緒に呑み喰いし、踊り、歌い、抱き合い、段々めちゃくちゃになること3時間。

いや〜盛り上がった!面白かった!酔った勢いで歩いて帰る。
ホテルの人に、トビリシ(首都)以外に行かないのかと聞かれる。もう何人目だろう?

1/30(火)
夕べのどんちゃん騒ぎで不調。東京の家の留守電は声化けして聞き取れない。
昨日の楽器屋に行くと、二アズから石田に本のプレゼントが届いていた。
Bassパンドーリを買う。ニアズ現れ、いい買い物だと行ってくれた。

フォークロアの店見付け入る。中で芝居をやっていた。
オペラ&バレエステイツ劇場で明日のバレエ「ドン・キホーテ」の券が取れた。
真ん中のいい席があまり安くて吃驚。この公演は2007年夏、東京に来ていた。

夕方、とあるところを尋ね、会った人がゲラ・カンデラキ。
帰ってから知ったのだが、オタール・イオセリアーニ監督の映画
「歌うつぐみがおりました」の主演俳優だった。

今夜はパンやマッツオ二(ヨーグルト)、チーズ、ワインも買って部屋飯。
洗濯。
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# by miminashibiwa | 2008-01-15 19:20 | ハチャプリ商会

青梅だるま市は、氷雨の中


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          あ.あ.あ...  ダルマが燃えてる!
             これがほんとの火だるまだ。

1月12日。青梅駅を降りると、目の前に大きなだるま。
今日から青梅だるま市。氷雨の中、駅前から屋台の準備が続いている。
住吉神社の境内では、持ち込まれただるまを火に投げ入れ、
大きな炎が上がっている。だるまの行く末を考えた事はなかったな。
甘酒を御馳走になる。冷えた身体が生き返る。
映画のロケで冷えきった時、スタッフさんの作ってくれる甘酒は
この上ない有難さ、うまさがあった。甘酒の一番美味しい飲み方だ。

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          この天気では、客足はまだ鈍い。

今日は知り合いのベーシスト、水野俊介さんのライブを聴きにきた。
BOX「KI・O・KU」。木質ペレットストーブがいれられ、ぬくぬくの空間。
木造の建物は天井も高く気持ちがいい。以前は繊維の倉庫だったとか。

水野さんが出てきたので立ち話。今年、富山に住む画家、宮脇さんと3人で
ライブパフォーマンスをしようと思い、その相談。

同じ会場で売っている「うさとの服」を来た女性が沢山ライブに来ている。
こう多いと何とも不思議な光景。みな知り合いのようで挨拶が飛び交う。

「冬の闇 冬の陽光」
5弦ウッドベース、17絃・20絃箏、バイオリン、笛・フルート、舞の
コラボレーションは、ストーブのぬくもりも手伝って何とも暖かい1時間半。
外の寒さも忘れ、心地よいひと時を創り出してくれた。
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# by miminashibiwa | 2008-01-13 20:05 | 耳ざわり通信

船橋 若松劇場 ぶらぶら日記


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1月8日、船橋にある「若松劇場」へ初めて伺う。此処はストリップ劇場。
扉を開けると大音量の曲に会わせ、若く美しい、手足の長い女性が踊っていた。
お正月あけの昼下がりで、来ている人は年配の人がほとんどだ。
やがて曲が変わると着ていた物を脱ぎ始め、細く引き締まった身体は
とうとう生まれたままの姿になってしまった。
思わず客席からは拍手が起る。

今日は、トリを飾る千葉なぎささんと、牧瀬茜さんの踊りを見にやってきた。
昨年お手伝いした仕事を確かめに。
千葉さんは弁慶のような出で立ちで長刀を構え、牧瀬さんは牛若丸のような拵え。
やがて二人は剣を交え、激しい立ち回りが繰り広げられる。
刀と長刀なので、狭い舞台は今にも刃があたりそう。迫力!
和解が生まれ、互いの力を認め合い、同士となって旅を続ける。

しばらく行くと敵に襲われ、大立ち回りの末、とうとう二人は命を落とす。
茜さんが傷を負い、なぎささんが庇いながら戦うところもいじらしかったなー。
勢い余って長刀が客席にとんでいったのには吃驚。空いててよかった。

暗転の後、明かりが入ると一転して二人は全裸。拍手。
此処から二人の絡み合う踊りが始まる。
着物を脱ぐところをカットしていたので、二人の裸身は唐突で、新鮮で美しい。
それでいながら物語は続き、天上での二人の愛が花開いたかのよう。
絡み合いもつれ合い、探り合いひらき合いあいあいあい、、、
喘ぐ二人に客席も興奮のるつぼ。拍手。

前半の大立ち回りといい、後半の絡み合いといい、相当にハードな演し物に思えた。
大きなドラマを求め、新しい分野に分け入ろうとしているのだろうか?
あいにく、ストリップ経験の少ない私には判らない。
最後は出演者総出で太鼓の共演。羽子板で羽根つき。
お屠蘇も振る舞われ、正月のなかった私が、やっと正月気分を満喫させてもらった。

小屋の外で二人を待ち、洋服に着替えた二人とスリーショット。

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     牧瀬茜さんと、千葉なぎささんに囲まれて デレデレのわたくし。


二人は疲れも見せず、ケロッとしていた。すごいね〜
陽はまだ高い。古い佇まいを残す裏道を駅に向かいながら、
今どき懐かしい作りの珈琲屋に飛びこんだ。ホット・ココア、思いがけず美味し。

* この公演は、1月10日で終了です。
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# by miminashibiwa | 2008-01-09 20:11 | 耳ざわり通信

新年の迎え方


暮れの28日に、北海道苫小牧にいる伯父が亡くなってさあ大変。
帰省ラッシュのピークで航空券が手に入らない。
電話をし続け、31日の夕方の便をやっと一枚手に入れる。

内地(北海道は外地)から来る人がチケットを取れないので、お通夜が2日に延びる。

さすがに北海道は寒いな。千歳空港の外に出て、慌ててコートに袖を通す。
苫小牧迄は雪が少なく、外は淋しい大晦日の夜で、ほとんど行き交う人がない。

駅で斎場の場所が分からず、うろうろしたが何とかたどり着く。
伯母と先に来ていた従姉妹と三人で食事をし、年越しそばのない大晦日。
こんな事もあろうかと、前の日の30日に食べておいてよかった。

結局、伯母と二人、斎場で一夜を明かすことになる。
食事の時皆で飲んだビールと小瓶の酒だけという、大晦日にあるまじき酒の量。
疲れている伯母を寝せ、ガリヴァー旅行記を読みながら寝ずの番。
朝日が見えるまでと思ったが、5時すぎに布団に入ってしまった。

二時間ほど寝て、斎場で迎える新年。こんな日を考えたこともなかった。
朝食も少しだけ正月らしさが入っていたが、もちろん雑煮はない。
斎場に泡の出る大風呂があり、朝まで入れるので二度入り、これは助かった。

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          1月2日午前7時5分 苫小牧の日の出

三が日を斎場で過ごし、今度は帰りのチケットが取れなくなった。
4日〜7日まで満席で、電話ではどうにもならず、パソコンで何とか取ってもらう。
突然5日の午前中のが取れ、キャンセルしていた朗読教室を急遽再会。
羽田から京急で横浜、東神奈川に出て横浜線に乗り変え長津田。
長津田から東急田園都市線で田奈と、1時間半かけてやっと辿り着く。

空港で、リュックのショルダーが片方切れて背負えなくなり、もう片方で担いだり
手で持ったりとうまく運べない。
某国内有名アウトドアメーカーの商品だけに怒りが沸々と湧いてきた。
まだ1年も使ってないぞー!

帰宅して、正月用に取っておいた生濁り酒「ど」のキャップにある小穴に爪楊枝で
穴をあけると、中の発酵している酒が細い糸となって勢い良く飛び出し、
しばらくグラスに出して治まったと思いキャップを取ると、今度は酒が吹き飛び、
部屋中に飛び散ってしまった。しばし呆然。この惨状をどうしたらいいのか。
その上この酒は身体の中でも大暴れ、トホホな新年でした。
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# by miminashibiwa | 2008-01-06 22:02 | 耳ざわり通信

 ガリバーがやって来た


2005年2月16日,まつもと市民芸術館小ホールで「The Cowardly Samurai」を上演。
山本周五郎の短編を英語劇に翻案したもので、エジンバラやボストンで上演を重ね、
この年は長野県松本市の「SAYOKOの会」の方々が呼んでくれた。

この時のパンフレットの文章の中に、清水明さん(信州大学教授)が書いた
ガリバーの記述があり、聞けばスウィフト作「ガリバー旅行記」の研究者。

何か面白そうだぞと、清水先生が上京する度にお話を聞くことになった。
毎回お茶を飲みながら、英語劇の制作者や作家の稲田和浩さんが集まった。
芝居にする方法を探ることになったが、こんなに長い話とは知らなかった。
これどうするの?と、いうのが正直な感想。

私の希望で一人芝居を考えてもらう。耳なし芳一とは全然違う物が欲しかったので。

絵本では、小人達に身体中地面に縛られている絵が有名だが、
小説の「ガリバー旅行記」は絵本で読むのとは大違いで、大人の読み物だ。
小人国、大人国、空飛ぶ島ラピュタ、馬の国へと行き、様々な経験をする。

新潮文庫、岩波文庫が手に入れやすいので、是非御一読する事をお勧めします。

やがて歌入りの第一稿が出来てきて、これは琵琶ではないなと思った。
作家は琵琶歌のつもりで書いたというが、これはどう見てもバンジョーだった。

嗚呼、また大変なことになった。
バンジョーを弾けるようにしなければならない。指が動かないんだ、これが。
中学の頃から何度も挫折している物を、また引っ張り出すとは、、、
(勿論、誰もそんな事をしろなんて言ってないのですが、いい気な物です)

ここから2006年12月、穂高の絵本美術館 森のおうちでの初演まで
長い長い奮闘の日々が始まった。

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# by miminashibiwa | 2007-12-30 18:01 | ガリバーウエファース