琵琶法師の毛づくろい


by miminashibiwa

プロフィールを見る
画像一覧

お知らせ

カテゴリ

表紙
はや耳NEWS
プロフィール
耳ざわり通信
ガリバーウエファース
琵琶との出会い
耳なし芳一
おたる遊幻夜会
遠き橋懸り
ハチャプリ商会
メール

フォロー中のブログ

最新のコメント

Kouさん、ありがとうご..
by miminashibiwa at 02:25
 北の大地に歴史を感じる..
by 太田 節子 at 11:00
耳なし芳一さんこんにちわ..
by 宮原早百合 at 11:36
6月20日は、私たちおむ..
by おむすび at 08:13
こちらこそ、ありがとうご..
by miminashibiwa at 21:45

ファン

ブログジャンル

画像一覧

耳なし芳一の出来るまで


2001年初春、琵琶の師匠吉田央舟先生の持っていた芝居小屋「スペース仙川」が解体
されることになりお別れ会が催されることになった。

私も何かやるように言われ、とても人前に出せるレベルではなかったが、
先生の演し物でもある「耳なし芳一」を椅子に座ったままの琵琶独り語りにし、
台本も演出も変えて自分流のやり方で語ることにした。
歌は習っていた「壇ノ浦」を使う。

稽古をするうち、やっていることに確信が持てなくなり、誰かに観て貰うことにした。
やっと思い当たったのが、芝居小屋の隣駅にすむ草薙幸二郎さん。大先輩の俳優だ。

d0134361_19395266.jpg

             草薙幸二郎さん
          2007年10月「いのちの華」公演 楽屋にて

惜しくも2007年11月11日、78年の生涯を閉じた。前日まで舞台に立ち、
千秋楽を終え、翌日幕を閉じた人生は天晴れと言うほかない。

草薙さんには「もしつまらなかったら即刻中止するのではっきり言ってほしい」
とお願いする。
何を勘違いしたか、知人のプロデューサーやカメラマンを連れて見にきた。
幸い草薙さんは面白がってくれ、
いくつか注意点を述べ是非ものにするように言ってくれた。

お別れ会当日は、目と鼻の先にある母校桐朋学園演劇科の同窓会と重なり、
何人もの知人が通っていく。
小屋は、昔の劇団員や友人・知人・関係者で超満員。
踊りや人形劇、楽器の演奏などが続いた。

「耳なし芳一」の初舞台は、一人で一時間以上しゃべり続けるものなので、
この話が最後まで行き着くのだろうかと不安になる程の長い旅だった。
お客さんの静けさも、一層不安をかき立てる恐ろしさがあった。
今にして思えば相当ひどい出来だったと思うが、
厚かましくも笊をまわし投げ銭をお願いしてしまう。

思いがけず、御祝儀がいっぱい入り
これに味を占めた私は、早速売り込み用にチラシを作る。
友人のカメラマンや編集者が、これが最後だぞと言いつつ作ってくれた。
友人・知人にチラシを送ると、何人かから待ってましたの声。
持つべきものは何とかである。嬉しかった。
富山県高岡市の焼肉屋、鉄木真(テムジン)の中川さんには出来立てを持参した。

2001年初夏、こうして耳なし芳一の旅が始まった。
[PR]
by miminashibiwa | 2007-12-19 21:00 | 耳なし芳一