琵琶法師の毛づくろい


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バケット、ベケット、ボケッと。

8月22日(金)東京、板橋区役所前。サブテレニアン。
七ツ寺プロデュース「オープン、ベケット!お前は、誰を待つ。」を観に行く。
タイトルは「ゴドーを待ちながら」のもじりだろう。
「〜4人の演出家によるサミュエル・ベケット作品の競演〜」と銘打つ。
『あのとき』『カタストロフィ』『オハイオ即興劇』『行ったり来たり』の4本。

今回『オハイオ即興劇』を演出する新見真琴さんに、9月29日の「白鳥の歌を忘れない」の舞台監督を頼んでいる。
今や結婚もして子供も産まれた新見真琴さんだが、最初の出会いは英語劇だった。
2003年8月、YUKIプロデュース制作『マーダラー』で、スコットランドのエジンバラ・フリンジ公演に参加した。
その時、黒子として舞台上で後見や効果音(生音)などを担当したのが、新見真琴さん。
まだ学生で、スタッフの勉強をしていた。

次が、2009年8月と2010年8月に北海道の小樽市能楽堂であった、おたる遊幻夜会『遠き橋懸り』『直面』で、舞台監督兼後見として舞台に上がってもらった。
この時すでに新見真琴さんは演出家になっていたが、エジンバラ公演と同様、元前進座の十島英明さんが演出していたので、舞台監督に回ってもらった。

初演出の時、出演のオファーをもらったが、千秋楽の翌日から別の芝居の稽古が入っていたので断ってしまった。今ならやると思うのだが、悪いことをした。

ベケットは、学生の時一度だけ授業でやったことがある。『しあわせな日々』だった。
前に出た瞬間、今は亡き渡辺浩子先生に「しあわせな日々じゃないだろうね?」と頭を抱えられてしまった。
長谷川四郎先生が、ベケットの『勝負の終わり』を『終盤戦』というタイトルで翻訳したのを授業で使ったこともあったのを思い出した。
芝居のタイトルは忘れたが、時々自動公演にも『勝負の終わり』のシーンが挟まれていたな。
朝比奈尚之と今は亡き今井次郎の芝居だった。

で、「オープン、ベケット」である。短編4本。
まず失敗したのが、地下の劇場で初日に行ったということ。
3日間公演があるうち、夜公演は今日しかなかったので仕方ないのだが、地下独特の臭いと初日の埃にやられてしまった。「ヨコトリ」同様、不調になるのである。
これは役者として観客として致命的か?
もう地下劇場と初日と環境ホルモン接着剤・ペンキなどを使ったセットがある芝居は観られない。

ベケット短編は久し振りに観た。どれもベケットだなという臭いがある。
以前は「海」という文芸誌に、新作が時々載っていたっけ。
新見真琴演出『オハイオ即興劇』は、上手いのを選んだと思った。
帰りに聞くと、プロデューサーに与えられた演目であったらしい。
若い頃は前衛劇の演技法がどうのこうのと言っていたが、今夜観て思ったことは、上手い役者・魅力ある役者、キャスティングに尽きるのだというもの。
衣装もお金が掛かっていればなお良い。センスが良ければもっと良い。
細かい約束事も大事のようだ。ただやればいいと言うものでは勿論なかった。

新見真琴さんの叔父さん、呉服屋「砧や」さんの飯塚さんが観に来ていたので、感想を述べながら帰る。同じような感想だった。
「砧や」さんには、おたる遊幻夜会公演の時、琵琶奏者の塩高和之さんに紹介していただき、紋付・羽織・袴を作っていただいた。
それがまさか、新見真琴さんの叔父さんと知ったときは、当人同士も勿論驚いたが、こちらも又驚いたものだ。こんなことってあるもんだと。
先日わたしが出演した「良寛」にも、観に来ていただいた。
姪のマコちゃんのやる芝居が、いつも前衛的なので「良寛」はほっとしたそうだ。

まあマコちゃんのやるピンターもベケットも、いまや新しい物ではないのだけれど、そのような芝居が案外ないのだろう。集客も難しいしね。

私が桐朋学園演劇科専攻科在学中に通った、岡田英次主宰のグループ・テルケルでは、新しい芝居・新しい演技を模索していた。
稽古場では、ハロルド・ピンターの『管理人』の稽古をしていて、色々学んだものだ。
マコちゃんの演出でピンターの初期の作品『部屋』を観た時、テルケルで考えていたことでこの芝居は出来ると思いを新たにしたものだ。私達のやろうとしていたことは、古くないと!
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by miminashibiwa | 2014-09-05 03:11 | 耳ざわり通信