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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

訃報がつづく

*12月3日(月)桐ヶ谷斎場、今井次郎氏通夜。
かつて時々自動で仲間だった、今井次郎さんが亡くなった。享年60歳。
イトカズからの電話で知らされたときは、驚いた。
32年前、文京区水道にあった「時々自動」稽古場で作曲と役者をやっていたのが、今井次郎さん。
稽古場は無くなったが、ボクは10年近く「時々自動」とは関わっていた。
曲が出来ないと時々姿が見えなくなり、いつまでも帰って来なかった次郎さん。
ボクの中では、いつもどこかにふらりと行ってしまう次郎さんでした。
回文を回曲にしたり、現代音楽のような曲があったり、今でも口ずさめる曲が幾つもある。
怪優というのがふさわしい、驚くような演技を何度も見せられた。
斎場で流れていた次郎さんのダンスの映像が、アンゲロプロス監督「狩人」の中で踊る男の映像と重なった。
すっかり痩せていた次郎さん、20年以上会わなかったね。
おかげで、25年振りで昔の仲間と会えました。ありがとう。さようなら。
いただいたDVDを観て、次郎さんを偲びます。

*12月5日(水)中村勘三郎さんが亡くなったと、石川君からメールが届く。
あわててTVを見る。
24年程前、新橋演舞場で北大路欣也さん主演の「オセロ」で、イヤーゴーをやっていたのが勘九郎さん。私が初めて商業演劇に出たときです。凄いな、というのが感想でした。
歌舞伎役者の勘九郎さんの芝居が一番リアルで、私たち新劇出身の役者は型がないのに型にはまった芝居になる不思議を感じたものです。
何度か呑みました。昼公演だけの日、勘九郎さんから放送が入り、ディズニーランドへも大勢で行きました。懐かしい思い出。
帰りも自分で飲み屋を見つけてきて、みんなを引っ張って行った勘九郎さん。

次に会ったのは、NHKの大河「元禄撩乱」。私は医者の役で、包帯を巻いたのを思い出しました。
私の声を聞いて、「オセロ」に出ていたのを思い出してくれました。
TVや新聞で勘三郎さんの足跡をたどっています。合掌。

*12月6日、喪中葉書で臼井義典さんが1月に亡くなっているのが分りました。57歳。
高校の先輩アッキの旦那さんでした。都城出身の歌手、作曲家。
東京に出て来てからは、本当によく遊びに行き、呑ませてもらいました。
30年以上、無沙汰をしてしまい、もう会う事も出来ません。義理を欠きっぱなしです。
お嬢さんの結婚式を書いたブログを見つけ、昨年の姿を見ることが出来ました。
同級生バンドの二人も写っていて、懐かしさがこみ上げます。
いつかアッキに話を聞きに行きましょう。30年分を。
高校の時、アッキとバンドを組んでいたナガタマに電話しましたが留守。またいつか。


そういう歳だろうとは思うのですが、なかなかそうは思えません。
早いよみんな!
by miminashibiwa | 2012-12-07 01:23 | 耳ざわり通信