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琵琶法師の毛づくろい
by miminashibiwa

戦火のナージャ

4月23日(土)新宿。
新宿武蔵野館で「戦火のナージャ」を観る。外はまだ雨。
見終えて新宿駅に入ると、突然ベルクに行きたくなり向かう。
夜10時を過ぎていたが、まだ開いていた。ビール2杯、ブランチセットでいただく。満席。

凄い映画だった。
つい先日、BSで「太陽に灼かれて」を観ていたので、続編と聞き観に来た。
もう16年も経っていたか、、、。

なんだか にているようだな にたことが いつかあった それは ああそうだ あれだ
東日本大震災です。あの映像によく似ていました。
どこが なにが どんなふうににているのだかわかりません けれども 
なにかにていることはたしかでした

もちろんニキータ・ミハルコフ監督なのだから、詩情も喜劇性も充分発揮されてはいるが、
それ以上に戦闘場面の恐ろしさが胸に迫る。ハリウッド映画とは別の。
逃げられない恐ろしさ、理不尽さ、瓦礫の山、欲望、中枢の機能不全、、、
スターリン時代を、どうしても描いておきたかったのだろう。本当は何が起っていたのか。
この時亡くなった幾多の人々を、有名無名の人々をフィルムに残したかったのだろう。

少女になり、戦火を生き延びたナージャが従軍看護婦となり、目の前で死にゆく19歳の青年に、
「一度も見た事がないんだ、キスもした事がないんだ」と、胸を見せてくれるようせがまれるシーンに思わず涙がこぼれた。脱いだ時はもう青年は息を引き取っていたようだが。
ミハルコフの娘がナージャを演じているが、あまり美人ではないのがかえってリアルに見えた。

お客さんが少ないのが残念。
by miminashibiwa | 2011-04-24 02:42 | 耳ざわり通信